私の知り合いがつい最近弁護士を使って「2ちゃんねる」の削除依頼を要請したそうなんですが、みなさんは削除依頼の費用ってどのくらいかかるのかご存知ですか?(´・ω・`)
というのも2ちゃんねるは、“匿名で書き込める日本最大級の掲示板サイト”とだけあって利用者数が多い分、個人が特定されるような書き込みや誹謗中傷トラブルが起こりやすい特徴を持っています。
さらに他のサイトに転載され、拡散されやすいことから誹謗中傷の被害規模も大きくなる傾向にある、甘くみているとキケンな掲示板なのです!
そのため自身に関する悪い内容や誹謗中傷が書き込まれているのを発見した際は、即急に削除依頼を要請することで、被害を最小限に抑えることができるみたいですね!
そんな今回は、2ちゃんねるの投稿に対し削除依頼をする方法、弁護士に頼む場合の削除依頼費用について詳しく調べてみたのでご紹介します。
目次
掲示板「2ちゃんねる」ってどんなサイト?
「2ちゃんねる」は費用がかからず誰でも無料で、匿名で口コミを書き込むことができる日本最大級のインターネット掲示板サイトです!
この掲示板に書き込まれる内容は分野の幅が広く、政治・経済、地域情報、会社の評判、芸能関係までさまざまな業界の裏話が聞けるとあって月間でも数百万人が訪れているそうです。
「スレッド(スレ)」と呼ばれる掲示板テーマも、費用かからず誰でも匿名で作成することができます。
しかし、2ちゃんねるは実名を明かすことなく自由に投稿できる掲示板サイトですので、嫌がらせを目的とした誹謗中傷や暴力的、差別的な書き込みを行うユーザーが多く存在し、その書き込み1つで個人や企業に悪影響を及ぼし兼ねない恐ろしい効力を持っているのです。
また、実名を挙げての誹謗中傷等は禁止行為ですが、その他厳しい罰則もないことからユーザーの善意に委ねられいるのが現状だそうです;
そのため、自身に関する「個人情報が特定できるような内容」「誹謗中傷」「風評被害」等を発見した場合は、できるだけ早く削除依頼を出したり、弁護士に相談するなどの適切な対応を行うことが重要なのです!
「2ちゃんねる」と「5ちゃんねる」の違いについて
「電車男」や「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」で注目を浴びることとなった2ちゃんねる(ドメイン名:2ch.net)は1999年に西村博之氏が立ち上げた無料の匿名掲示板です。
長年この「2ch.net」のドメインで運営してきた2ちゃんねるですが、レンタルサーバーの管理者ジム・ワトキンス氏がサーバー料金の未払いを理由に西村博之氏を運営から解任させたそうです。
これを「違法な乗っ取り行為」として西村博之氏は新たに2ちゃんねる(ドメイン名:2ch.sc)を開設することになり、同時期に西村博之氏は「2ch」「2ちゃんねる」の商標権を取得したため、元々の2ちゃんねるは『5ちゃんねる』に改称し、ドメイン名も(5ch.net)に変更することになったそうです。
そのため、現在“2ちゃんねる”と呼ばれる掲示板サイトは【2ちゃんねる】【5ちゃんねる(旧:2ちゃんねる)】の2種類があるということになります。
さらに、2ちゃんねるへの書き込みは5ちゃんねるには反映されませんが、5ちゃんねるへの書き込みは2ちゃんねるへそのまま反映される仕組みになっているので、削除するにはどちらにも削除依頼を行う必要があるそうです。
またそれに加えて、2ちゃんねるや5ちゃんねるへの書き込みをそのままコピーしたサイトやまとめサイトにも自動的に反映されている可能性が高いので、それらのサイトにも削除依頼を行わなければネット上に対象の書き込みが残り続けてしまうそうです。
すごくややこしい限りですね…(´・ω・`)
コピー・まとめサイトの例
下記のようなコピーサイトには直接書き込む事はできず、2ちゃんねるや5ちゃんねるの書き込みをそのままコピーさせて表示させています。
・ログ速
2ちゃんねる(2ch.sc)の削除依頼方法・弁護士に支払う費用
まずは、2ちゃんねるの削除依頼方法、弁護士に支払う費用について調べてみました。
※2ちゃんねるの「削除ガイドライン、削除依頼の注意」はこちらです。
サイト内の「削除依頼フォーム」で削除要請を行う(費用は無料)
2ちゃんねるでは郵送やメール、電話などからの削除依頼は一切受け付けておらず、専用の削除依頼フォームからの要請のみ対応しています。
また、削除依頼フォームに送信した内容は2ちゃんねる全体に公開される仕組みになっています。
※削除依頼の費用はかかりません。
削除対象の例は以下です。
- 荒らし依頼
- 個人名、住所、部署等
- 電話番号
- メールアドレス
- 差別・蔑視
- 裁判所による削除命令を得ているもの 等
しかし、これらの削除の判断は運営側ではなく「削除人」や「削除屋」と呼ばれるボランティア団体が行っているため、個人や法人の削除判断の基準が明確に定まっておらず、削除される可能性も低いことからあまりおすすめできない削除依頼方法といえます。
「削除依頼板」へ報告する(費用は無料)
2ちゃんねるには、削除依頼フォームとは別に削除を依頼するための掲示板を設けています。
上記で紹介した「削除要請@2ch掲示板」は重要削除対象専用で、「削除整理@2ch掲示板」はその他の削除依頼専用です。
※削除依頼の費用はかかりません。
削除対象となる書き込みであっても、依頼するフォームが異なると対応してもらえない可能性があるので、内容によって使い分けた方が良さそうです!
また、この削除依頼フォームに送信した内容も2ちゃんねる全体に公開される仕組みになっており、削除自体も必ず行われるとは限りません;
弁護士に削除依頼する方法(費用は法律事務所によって異なる)
公式の削除依頼フォームや板で要請しても削除されない場合や、全体に公開されるのが嫌な場合は、弁護士に書き込みの削除を申し立てる「仮処分」という方法があり、訴訟を起こすよりもスムーズであるため、2ちゃんねるの書き込み削除には有効的な手段となります。
弁護士に仮処分を出してもらうには「仮処分命令申立書」という書類を作成し、裁判所に提出する必要があり、ぶじ裁判所から削除命令が下されれば2ちゃんねるの削除屋は迅速に削除に応じる決まりとなっています。
弁護士に削除依頼をすればもちろん費用はかかりますが、削除される確率が高いことや、プライバシーを守りながら削除できるというメリットがあるので、対象の投稿を削除したい場合には有効的な方法といえます!
【弁護士に削除依頼する費用の相場】
相談料:30分5,000円程度(初回は無料で行う法律事務所も多い)
着手金:5万円~20万円程度(弁護士事務所や依頼内容によって異なる、さらに成果報酬型の場合もある)
仮処分命令申立書:2,000円の収入印紙と数千円分の予納郵便切手が必要(予納郵便切手の金額と内訳は裁判所によって異なる)
※なお、依頼費用は各弁護士事務所によって異なります。
5ちゃんねる(5ch.net)の削除依頼方法・弁護士に支払う費用
続いて、5ちゃんねる(旧:2ちゃんねる)の削除依頼方法、弁護士に支払う費用について紹介します。
5ちゃんねるはメール、もしくはサイト内の削除依頼フォームから削除依頼を行います。
※5ちゃんねるの「削除ガイドライン」はこちらです。
メールで削除依頼を要請する(費用は無料)
5ちゃんねるでは、メール宛先【meiyokison@5ch.net】で削除要請を出すことができます。
※削除依頼の費用はかかりません。
削除依頼メールは以下内容に沿って明確に記載してください。
[件名]削除申し立て
[内容]対象スレッドURL、レス番号、削除理由、理由を根拠付ける資料があれば添付、本人確認のための資料(身分証などのコピー)
5ちゃんねるでは、スレッド内で中傷されている人が削除依頼主本人だと特定できることが重視されているため、削除依頼をする法的根拠をしっかりと記載することが重要となるそうです。
サイト内の「削除依頼フォーム」で削除要請を行う(費用は無料)
5ちゃんねるには削除依頼フォームで削除要請を行う方法もありますが、2ちゃんねる同様、送信した内容は5ちゃんねる全体に公開される仕組みになっているのでプライバシーはゼロですね。
また、削除を行う人もボランティアですので判断基準が定まっておらず、削除される可能性も低いです。
※削除依頼の費用はかかりません。
裁判所に依頼する方法(費用は法律事務所によって異なる)
5ちゃんねるでは「犯罪に関する情報及び法人に関する情報の場合は、原則として、裁判手続きによって仮処分を取得して、司法判断を待つことにする。」と削除ガイドラインで制定しているため、犯罪に関する書き込み内容に関しては、裁判所を通じて「仮処分命令」で削除依頼を要請する必要があります。
2ちゃんねる同様、弁護士への依頼費用はかかりますが、プライバシーも守られ削除される確率も高まります。
5ちゃんねるが認めた弁護士からの削除依頼(費用は法律事務所によって異なる)
5ちゃんねるの削除ガイドラインでは「5ちゃんねるが認めた弁護士からの請求」による削除依頼には対応するとしています。
しかし、過去に受けた請求から、表現の自由を配慮したリーガルマインドを持った弁護士であるかどうかという点が判断基準となっているようですが“5ちゃんねるが認めた弁護士”について具体的な内容は明らかにされていないようです;
詳しくは5ちゃんねるに直接問い合わせた方が早いかもしれないですね(´・ω・`)
2ちゃんねるまとめサイトの削除依頼方法・弁護士に支払う費用
2ちゃんねるのまとめサイトやコピーサイトでは各サイトごとに削除依頼方法が異なりますが、基本的にはサイトの管理人に直接コンタクトを取り削除依頼を要請し、応じられない場合は費用がかかりますが、仮処分を申し立てることになります。
また、まとめサイトやコピーサイトはその名の通り、2ちゃんねる等の書き込みをそのまま反映させているだけなので投稿者の情報開示を求めることはできません。
ただし、法的問題に関わる内容について管理人が削除要請に応じない場合は、管理者自身に損害賠償請求を行うことができるそうです!
【損害賠償請求の費用相場】
相談料:30分5000円程度(初回は無料で行う法律事務所も多い)
着手金:20万円~40万円程度(弁護士事務所や依頼内容によって異なる)
報酬金:25万円~60万円程度(弁護士事務所や依頼内容によって異なる)
※こちらも、各弁護士事務所によって費用が異なるので事前に確認しましょう。
法人は“正しい情報”を発信していく事が超超超重要!
ここまで、削除依頼方法や弁護士に支払う費用について調査してきました。
一度ネット上に拡散された情報はすぐに削除する事ができず、みるみるうちに被害規模が大きくなってしまうものです。
特に法人が、デマ情報による風評被害や誹謗中傷を受けた場合「売上や利益の減少」「新規顧客の減少」「求人応募者数の減少」「商品やサービスの停止、店舗閉鎖」「株主や取引先のイメージダウン」といった多くの悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、企業のイメージダウンを避けるためにも、できるだけ早い段階で正しい情報をユーザーに発信していくことが重要となるのです!
このサイトでも度々紹介している評判DBでは「評判は自分たちで作っていく。」をモットーとしているほど、企業の評判UPに強いサイトです。
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- ネット上のリスク監視で風評被害に繋がるリスクワード、口コミがないか自社の評判周りを監視できる。
- ドメインパワーの強い評判DBに自社情報を登録・更新していくことで検索結果にて上位表示されやすくなり、逆SEO対策で企業の評判UP!
例えば、2ちゃんねる上で「○○社の常務は横領をしている」「○○社はコロナ感染者を続出している」といったデマ情報を書き込まれたとすれば、削除依頼を行うと同時に評判DB上に『そんな事実はない』『コロナ感染者ゼロ!』などと正しい情報を発信することで、顧客や取引先のイメージダウンを防ぐことができますね!
評判DBを利用するメリットの詳細は下記をご参考ください**
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【まとめ】2ちゃんねる削除依頼にかかる費用とは?弁護士に依頼すれば絶対消せる!?
今回調べてみて、2ちゃんねるなどの匿名掲示板で誹謗中傷、風評被害を受けた場合は直ちに削除依頼を出すとともに、法人はイメージダウンを避けるため正しい情報を発信していくことが重要になるということ。
そして、内容にもよるので絶対消せるとは限りませんが、費用をかけて弁護士に依頼した方がスムーズに進むということが分かりました(`´)Ψ
2ちゃんねるの書き込みで悩んでいる個人や法人の方の参考になれば嬉しいです**